ひなまつりは、すこやかな成長と健康を願う女の子のための行事です。
ひな人形に「桃の花」や「春の花」、菱餅や雛あられなどを飾って楽しみます。
もともとは中国発祥の五節句祭りのひとつ「上巳（じょうし）」といい、季節の節目を意味する「節の時期」に「邪気が入りやすい」とされていることから中国では水辺に出て自身の身を清め、災いを除く習慣がありました。
日本に伝わったのは平安時代より前で貴族階級の子女の間で当時、流行していた「雛あそび」（人形を使ったおままごと）と「上巳（じょうし）」が結びつきこの節句祭りを取り入れたのが始まりです。
日本では紙で作った人形を自分に撫でることで穢れを人形に移し、川に流す「流し雛」が主流でしたが、 やがて、人形の制作技術の進歩により、きらびやかで高価な人形が作られるようになるとだんだん川へ流すものから飾るものになっていきます。
江戸時代になると飾り物としての楽しむ形式はもちろんですが、身分の高い武家子女の一生涯の厄災の身代わりとしての嫁入り道具の一つとして重宝されるようになりました。
昔と比べると時代は変わりましたが、現代でも女の子のための大切なイベントということは今も昔も変わりませんね。
是非、おひなさまと一緒にお花を飾って春の彩りを楽しみませんか。

一般的にひな人形を飾る時期は、早いご家庭では立春を過ぎたあたり（2月の中旬くらい）から飾り始めている世帯もおられると思いますが、飾る時期に特に明確な決まりはありません。
そのためどんなに遅くてもひなまつりの一週間前までには飾られていることが多いためお花を贈るタイミングは、生花（ナマモノ）という特殊な性質ということもあり、ひなまつりを行う前の一週間（2月下旬～3月2日）までに贈るのがベストなタイミングといえるでしょう。